血液疾患|草津かわはらクリニック|草津駅・南草津駅最寄りの総合内科

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血液疾患

血液疾患|草津かわはらクリニック|草津駅・南草津駅最寄りの総合内科

血液疾患について

血液疾患について

血液疾患とは、血液中の白血球(菌やウイルスを防ぐ役割)・赤血球(体中に酸素を運ぶ役割)・血小板(血を止める役割)、出血した際に血を固める凝固因子、の異常によって発生する病気の総称です。日常的によくみられる貧血などの病気から、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった血液腫瘍まで多岐にわたります。健康診断などで初めて異常がみつかることも珍しくありませんので、健診で血液検査に異常があると言われた場合はお気軽にご相談ください。

また、長引く発熱や腰痛や骨の痛み、リンパが腫れる、採血で腎臓や肝臓の数値が悪い、など、一般内科や耳鼻科、整形外科などの病気と思っていたところに血液の病気が隠れている場合も珍しくありません。長引いて困っている症状があれば、血液の病気のサインかもしれませんので、お気軽にご相談ください。
当院は、県内に約50名しかいない希少な血液専門医が常駐する珍しいクリニックです。基幹病院と連携してスムーズな診断・治療が可能で、定期的な輸血にも対応できますので、お気軽にご相談ください。

血液疾患の病気でみられる主な症状

以下のような症状やお悩みがある方はお気軽にご相談ください

  • 健診で血液検査の結果に異常があるといわれた
  • 貧血症状(たちくらみ、動くと息切れ、疲れやすい、など)
  • 手足がむくむ、しびれる 
  • 味覚が最近変わった
  • 爪が変形してきた
  • ダイエットしていないのに体重が減ってきた
  • 寝ているときの汗(寝汗)が多く下着を変えることもしばしばある
  • 発熱(37℃台の微熱も含む)が長引く
  • 首や足の付け根、脇などにしこりがある
  • 腰痛や骨の痛みが長引く 
  • 青あざがよくできる
  • 鼻血や歯茎から良く血が出て止まりにくい

血液の主な病気

貧血

体中に酸素を運ぶ役割をになう赤血球の数が少なくなった状態のことです。一般的に、酸素と直接くっつくことができる「ヘモグロビン」の数値で判定します。男性で13 g/dL未満、女性で12 g/dL未満となったら貧血と診断します。
貧血の原因としては鉄欠乏が有名ですが、それ以外にもビタミンB12や、葉酸、亜鉛などの材料が不足している場合、腎臓が悪い場合、赤血球が壊されてしまう場合、赤血球が作れなくなってしまう場合、血液の腫瘍の場合、などがあります。

貧血症状としては、たちくらみ、動くと息切れ、疲れやすい、などがよくある症状ですが、手足がむくんだり・しびれたりとか、味覚異常(味覚が最近変わった)、爪がスプーンのように変形してきた、氷を無性にかじりたくなる、などといった症状が出ることもあります。
原因に応じて対応方法が大きく変わりますので、貧血と言われたら血液専門医を受診するようにしましょう。

鉄欠乏性貧血

鉄不足で起こる貧血です。日本の成人女性の約1割がこの病気であるといわれています。鉄分を体から捨てるシステムは人間には備わっていませんので、出血しているか、摂取・吸収の不足のいずれかが原因となります。出血の原因として、胃や十二指腸、大腸など消化管の潰瘍やがんなどによる出血、子宮筋腫などの婦人科疾患による月経過多などが多いです。摂取・吸収の不足の原因としては、偏食や胃炎、胃の手術後、鉄吸収を妨げる薬物の長期摂取などが知られています。隠れた病気がないことを検査で確認し、鉄剤を服用していただきます。特に女性の場合、体が貧血に慣れてしまっていて自覚症状をあまり感じずに日常生活を送っておられることも珍しくありません。しかし、鉄剤を服用して貧血が良くなると「嘘のように体が軽くなった」「はやく対応しておけばよかった」と仰られる方がたくさんおられます。一度お気軽にご相談ください。

ビタミンB12欠乏

ビタミンB12は肉などに多く含まれており、普通の食生活で十分な量が口からは摂れますが、体内に吸収するには胃が正常に働いている必要があります。胃を切除されたり、胃炎で胃が強く荒れたりしていると、いくら口から摂取しても吸収できず欠乏状態になっていきます。ビタミンB12が欠乏すると、貧血だけでなく、食欲不振、吐き気、下痢などの消化器症状、味覚障害や舌の感覚異常、手足のしびれといった神経症状、認知症のような精神症状、白髪などがみられます。特に認知症や味覚異常の際には一度は検査されるべき項目です。治療は、内服もしくは注射で補充することができます。

亜鉛欠乏

亜鉛は金属の一種で、肉やナッツ、卵などに多く含まれています。最近、隠れ欠乏症の方が予想以上に多いといわれて注目されています。亜鉛が欠乏すると、貧血以外に味覚異常・嗅覚異常がおこりやすくなります。また最近ではコロナ後遺症の患者さんで亜鉛が低下している場合があると言われており、味覚異常・嗅覚異常がある場合に一度は検査されるべき項目です。治療は内服で補充することができます。

腎性貧血

腎臓から赤血球を作らせる物質「エリスロポイエチン(EPO)」が分泌されますが、腎臓が傷んでしまうと分泌されなくなります。分泌されなくなると赤血球を作れなくなり貧血を発症します。高血圧や糖尿病で腎臓が悪くなり貧血が進行してご紹介を受けることが最近増えています。EPOを採血で測定するだけでわかりますので。お気軽にご相談ください。治療はEPOの注射薬、さらに最近ではEPOの分泌を促す新しいお薬も登場していますので、お気軽にご相談ください。

再生不良性貧血

すべての血球を生み出す源である造血幹細胞が無くなってしまう病気です。その結果、血球の供給が途絶えてしまい、貧血だけでなく白血球や血小板も減ってしまう病気です。軽症や中等症の場合は当院からのお薬でコントロールする場合もあります。重症の場合は特別なお薬や輸血、場合によっては骨髄移植が必要となるケースもあり、基幹病院と連携して専門治療を受けていただきます。長期に輸血が必要だけれど仕事も休めない、などといったケースでも可能な限り対応してまいりますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

溶血性貧血

赤血球が壊れてしまう病気です。多くの場合免疫の異常で発生しますが、遺伝性の場合や、食中毒で有名な大腸菌O-157の毒素によって発生する場合もあります。症状としては通常の貧血症状の他、眼球が黄色くなったり(黄疸)、胆石、褐色尿などが出現したりすることもあります。採血や尿検査で独特のパターンを示すことで診断することが可能ですが、しばしば見過ごされて対応が遅れることもあるため、貧血診断に慣れた医師に診察を受けることが重要です。緊急対応が必要な場合もあり、その場合は連携する基幹病院に転院して速やかな治療を行えるよう支援していきます。

血液の腫瘍

白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群をご覧ください。

血小板減少症

血を止めるのに必要な血小板が減って出血しやすくなる病気です。
一般的には、血小板の数が10万未満になったことで診断されます。血小板減少の原因としては、免疫の異常によって血小板が壊されてしまう、血小板がつくれなくなってしまう、血液の腫瘍や服用している薬剤によって血小板が減ってしまう、などがあります。

胃がんに関わるヘリコバクターピロリ菌が原因となることもあります。特徴的な症状は、鼻血や歯茎からの血が止まりにくい、口の中や舌・唇に血豆ができる、手足に身に覚えのない青あざができる、といった出血症状です。放置していると脳出血など命に関わる病気に進む可能性がありますので、はやめの相談が大切です。

多血症・血小板増多症

貧血や血小板減少とは反対で、赤血球や血小板が多い病気です。
一般的には、ヘモグロビンが男性で16.5 g/dL以上、女性で16.0 g/dL以上の場合を多血症、血小板が45万以上の場合を血小板増多症と呼びます。ほとんどが無症状で、健診ではじめてみつかるケースが多いです。

しかしこの病気の怖いところは、赤血球や血小板が増えると血がドロドロになりやすくなって、脳梗塞や心筋梗塞が発生しやすくなることです。原因には腫瘍性と二次性(反応性)があり、腫瘍性の場合、原因となる遺伝子の異常(生まれついてではなくて、生きてきた中で発生したもの)がすでに分かっているので、採血検査などで調べることが可能です。

腫瘍性でなかった場合は反応性と診断します。
反応性とは、タバコ、睡眠時無呼吸症候群、心不全、肥満症など何かしら体の酸素が少ない状態を補おうとして血球が増えている状態のことです。ですので、隠れた病気がないか検査を行い、原因があればその治療を優先して行うことになります。
治療法は、血を強制的にぬいて血球を減らす(瀉血)の他、軽い抗がん剤を服用していただいて血球をへらしたり、血栓症予防に血をサラサラにする薬を服用していただいたりします。同時に、生活習慣病をきちんとコントロールすることが重要で、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを最小限にすることが大切になります。

白血病

血液のがんとして有名な病気です。
白血病細胞は全身を巡ることができるため、全身にさまざまな症状をひきおこしてくる全身病です。全ての臓器に精通していないと対処することが難しいことから、内科疾患の中でも王様的な扱いを受ける病気です。

大きく急性白血病と慢性白血病に分かれます。

急性白血病は進行スピードが速く、強力な抗がん剤治療、場合によっては骨髄移植を必要とすることがあります。当院ではスムーズに基幹病院での治療が受けられるよう連携体制を構築しています。

慢性白血病は急速に進むことは少なく、最近では健診で異常を指摘されて発見に至るケースが増えています。最近は良い薬が開発され、飲み薬で病気をコントロールできるケースがほとんどです。当院では診断から治療まで一貫して行うことも可能で、仕事と治療の両立も積極的にサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

リンパ腫

白血球の一種であるリンパ球のがんです。
リンパ球も全身を巡ることができるため、体中のいたるところから発症する可能性があります。特に、微熱が長引く、ダイエットしていないのに体重が減ってくる、夜寝汗をものすごくかく、といった症状はリンパ腫の存在を疑わせますので、我慢せずにご相談ください。

体表面から触ることができる首、腋の下、足の付け根にしこりがあって大きくなってくる場合もリンパ腫を疑って検査が必要になります。これらの検査は血液専門医がいる病院(県内に9つしかありません)で行わないと診断できない可能性があります。適切な病院をご紹介しますので事前にご相談ください。
治療は、悪性(がん)化した細胞の種類、患者さん個人の条件(年齢、病気の広がり具合など)によって大きく異なります。

基幹病院と連携して仕事と治療の両立も可能な限りサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

多発性骨髄腫

白血球の一種である形質細胞が腫瘍化した血液のがんです。
形質細胞とは抗体を効率よく作る血球で、抗体とはコロナ禍でよく耳にするようになりましたが、菌やウイルスなどの外敵をやっつける働きをします。

この腫瘍では、悪性化した形質細胞がつくる意味のないガラクタな抗体が、腎臓の組織にくっついて腎障害をひきおこしたり、赤血球にくっついて貧血をひきおこしたりします。さらにガラクタな抗体が変性してアミロイドという蛋白になると、心臓や肝臓、皮膚などにもくっついて臓器障害(心不全、肝不全など)を引き起こすケースもあります。また悪性化した形質細胞は全身の骨を溶かして骨折をひきおこし、溶けた骨からカルシウムが異常に溶け出して血中のカルシウム濃度を上げ、意識障害をおこしたりすることもあります。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行するとこうした症状の一部を自覚するようになります。特に腎障害や骨折は、糖尿病や高血圧をお持ちの方や高齢の方には珍しくない病気なので、多発性骨髄腫という病気が隠れていることに気づかれず、透析が必要になったり、骨折で寝たきりになってから見つかるケースもあります。

多発性骨髄腫を診断することは通常の採血検査では難しく、病気の存在を疑って特別な検査をしないと見つけられません。椎体(背骨)の骨折や腎障害は年齢とともに増えるので、この病気の存在が見過ごされることも珍しくありません。頻回の骨折や原因のわからない貧血、腎障害があるときは、一度ご相談ください。

骨髄異形成症候群

すべての血球を生み出すことができる血球を「造血幹細胞」と呼びます。
この造血幹細胞がなくなると再生不良性貧血、完全にがん化すると白血病になります。骨髄異形成症候群とは、造血幹細胞が中途半端におかしくなって、本来生み出すべき血球を上手に作れず、血球の不良品を作る病気です。血球の不良品は長持ちしないので簡単に壊れてしまいます。その結果、白血球、赤血球、血小板の数が減っていき、白血球が減ると感染症に弱くなって熱が出やすくなり、赤血球が減ると貧血症状が出やすくなり、血小板が減ると出血症状が出やすくなります。

この病気には4つの特性があります。
一つ目は、年齢とともに増えていく病気で、高齢化時代となってどんどん増えていること。

二つ目は、かつて行った抗がん剤や放射線治療が原因となる場合があり、がんサバイバーの方が増えてきた現代において無視できない病気になりつつあること。
三つ目は、造血幹細胞の中途半端な異常がさらに進んで完全ながん化を果たすと急性白血病に変わってしまうことがあること。
四つ目は、逆に全然進行せず経過する場合もあり、患者さんごとに正確な診断と評価が必要であること、です。

進行しないケースから白血病に変わってしまうケースまでものすごく幅が広いので、患者さんごとに正確な診断を行い、将来の予測を立てた上で、治療方針を決定することが重要です。治療は、抗がん剤治療や輸血、造血因子の注射など様々で、骨髄移植を行うケースもあります。

高齢の方の場合には、在宅での診療が必要となる場合もあります。
当院は在宅輸血にも可能な限り取り組んでおりますので、お気軽にご相談ください。

血液凝固異常症

ケガをして出血したとき、血小板が第一の防波堤を築き、そこにフィブリンという糊をコーティングして完全な防波堤を作ることで血を止めることができます。このフィブリンを効率よく作りだすのが「凝固因子」と呼ばれるたんぱく質です。

凝固因子が異常に少ないと血が止まらなくなり、凝固因子の機能が異常に高いと血栓ができやすくなったりします。有名なのは血友病で、先天性の場合では減っている凝固因子を補充する治療を定期的に行うことがあります。その他、がんや感染症によって凝固因子が浪費したり、自己免疫疾患によって凝固因子が壊されたりするなど、いろいろなパターンがあり、血液凝固異常が足掛かりとなって病気が見つかるケースもあります。

症状は、血が止まりにくい、大きな青あざができる、などです。
心配な症状がある場合は、お気軽にご相談ください。

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